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尾上松也さんインタビュー★《前編》コラボレーションへの想い

尾上松也×日本橋老舗江戸文化研究會×FACTORY SAGAのコラボレーション。

いよいよ明日から尾上松也さんの自主公演『挑む』が始まります!コラボスイーツ「尾上松也プロデュース『挑む』限定 有田焼風鈴あんみつ」を販売しますので、みなさん楽しみにしてください♪

商品が完成したところで、今回のコラボーレーションについて松也さんにインタビューしました!今回は有田焼の窯元・しん窯の藤山さんにもお話しに参加していただきました。

 

県職員:コラボレーションを初めて聞いたときは、佐賀県と何かやりましょうと聞いた時は、正直どう思われましたか。

 

松也さん:まず、「挑む」に共感していただいたというのは、率直にうれしかったですね。その時、具体的に何をするって決まってなかったので、一体何をどういうふうにできるか、想像できなかったので、どうなるんだろうっていうのが正直なところです。

 

県職員:最初やりとりをさせていただいているときは「何か一緒にやりましょう!」ということだけで、何も決まっていませんでしたもんね。今回は、ファンの皆さんに歌舞伎ではなくて、松也さんがスイーツという商品を届ける新たな挑戦であって、更に佐賀県という自治体とのコラボレーションということで、どちらも初めての挑戦でしたが、演技以外の面での新たな挑戦をしてみてどういうふうに思われましたか。

 

松也さん:率直に楽しかったです。僕は甘いものが好きなので、自分の好み・趣味を生かすことができたのはすごく楽しかったです。有田焼のデザインや袋のデザインにも自分のアイディアを入れられたり。今までも自分のファンクラブのグッズなどでデザインを考えていましたし、今回使っている「松也ロゴ」も自分のイメージを伝えて、祖父にデザインしてもらったりしていたんです。

そういうことをまた違った形でできたのは楽しかったので、やはり自分としてはそういう何かを作るっていうことは好きだったなということを自分の中でまた新たに実感したとこです。

 

県職員:演技も作り上げるものだと思いますが、演技とはまた違ったものづくりっていうことですね。

 

松也さん:そうですね、完全に形として残るものですし、ある意味自分のセンスが問われるところだと思うので、非常に楽しかったですね。

 

県職員:窯元さんとしては、実際に歌舞伎役者さんとコラボ持ちますよと言われた時にはどのように感じられましたか。

 

窯元さん:そうですね、しん窯は「後世に残るやきものを創る」というのが理念なのですが、歌舞伎という後世に残ってきたものとコラボレーションさせて頂けるということでどんなものができるのか胸が高鳴りました。

 

県職員:今回、有田焼と松と矢のロゴがピッタリと合って世界観がすごく一致したような気が私はすごくしているんです。

 

松也さん:そうですね。小さい器だからそこにかわいくアクセントとして、ちょうどあっていたなと思いますね。

 

県職員:実際に商品を作り上げる中で、一番難しかったところってどんなところでしたか。

 

松也さん:そうですね・・・考え出すとデザインも、プリンだって(材料の配分の)調整の仕方も細かくしだしたらきりがない。限られた時間の中で、自分の納得できるものを作るという上での決断のしどころですね。

 

県職員:こだわりだしたらきりがない、決断のしどころが難しかったということですね。器のデザインやパッケージデザイン、かなり悩まれていましたもんね。

 

松也さん:悩みましたね。かといって仕上げなければいけませんでしたし。でも、後悔はしたくないですし、届けるのであれば、いいものを届けたい。そこが難しかったです。

 

県職員:そうですね。しん窯さん、窯元さんとして難しかったところってどんなところですか。

 

窯元さん:難しかったというか、面白いと感じたことなのですが、最初めに4案のサンプルをご提案させて頂いたときに、松也さんが選ばれるものを職人達と予想しておりました。「たぶんこれを選ばれるのではなかろうか」と。ところが松也さんからの提案で、「せっかくなので、全ての絵柄でやりたいですね。」と仰って頂いて、なるほどと思いました。(4つそれぞれに違ったアイディアを入れて、松也さん風にアレンジして遊び心をいれようとおっしゃって、)「4つ集めたくなりませんか?」と。我々の想定を超えた視点を与えて下さるのでまさにコラボレーションで新しいモノが生まれるというところが、非常に面白く、大変良い経験をさせて頂きました。

 

県職員:4つとなった時に私もびっくりしました。でも1つ1つに違った遊び心のあるアイディアを入れて頂いてすごく素敵なものになりましたよね。

 

窯元さん:職人に電話で「どれになった?」って聞かれ、「全部になりました~」っていったら驚いておりました(笑)

 

県職員:今回たくさん悩んで、こだわって作っていただきましたが、一番こだわったポイントはどんなところですか。

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松也さん:せっかくこうやって有田焼、FACTORY SAGAさん、そして日本橋老舗江戸文化研究會の水天宮つくしさんとコラボさせていただいたので、それぞれの良さと自分の自主公演というものが、しっかり前面にでるように、それでいてすべてが偏らず、できるだけバランスよく、きれいな形で融合できたらいいなっていうところにこだわった、というか気をつけてました。

その上であまり見たことないと言えるようなものができればいいなと思いました。見たことないっていうのも、度肝を抜くことじゃなくて、シンプルで地味かもしれないけれど、後で気づくような、そういうコラボレーションができたらいいなと思って考えました。

 

県職員:FACTORY SAGAも、コラボレーションでお客様の生活に寄り添って、「あ、いいね!」と思ってもらえるものを作りたいというのがあったので、今回すごく一緒の思いを持ってコラボさせて頂けたのかなと思っています。しん窯さんも、生活の器としての有田焼を大切にされているので、帰ったあとから、持って帰っていただいても、「いいな」「公演楽しかったな」「かわいいな」と思って、使っていただければなと思います。

 

松也さん:おちょこにもよさそうですね。

 

窯元さん:そうですね、お茶を出したり、これでアイスコーヒーを飲んだりとか。

 

県職員:アイスクリームを入れたりとか、いろんな使い方がありますね。しかもファンの方は松也さんのロゴも入っているし、非常にかわいくていいですね。

 

窯元さん:市松模様の「挑む」のロゴの位置も3パターンあるんです。

 

松也さん:同じデザインでも違うところがあっていいですね。

 

県職員:今回、窯元さんとしてのこだわりのポイントってなんでしょうか?

 

窯元さん:通常、イベントの商品や記念品などは、棚の奥にしまい込みがちなのですが、我々は、くらしの器を作りたいと考えておりますので、今回の商品も普段使いで使えるようなデザインにしています。なので、風鈴を食べられた後も普段の食卓にこのそば猪口を使って頂きたいなと。そして、このそば猪口を使って頂く際に「挑む」のことを少しでも思い出して頂けたら、嬉しいですね。

 

県職員:今回有田焼のデザインは4種類ありますが、女性のお客様に一番選ばれるデザインは正直どれだと思いますか。

 

松也さん:1位:矢羽、2位:市松、3位:箪笥、4位:日本橋。・・・なんとなく。(笑)

 

県職員:なんとなくなんですね(笑)きっと、全部ほしい方もたくさんいらっしゃるでしょうね。一番に選ばれた矢羽のデザインが、松也さんの松と矢のロゴからインスピレーションしたものなので、やっぱり一番オリジナル感はありますよね。

 

窯元さん:そうですね。これはすべて手描なのですが、今回4つのデザインのうち、矢羽のそば猪口の銘だけ、「しん窯」ではなく、「青花匠」と入れてます。「青花」とつくものは全て手描きにこだわって制作しております。

 

県職員:今回コラボの商品を作って、購入していただくお客様にどういうメッセージをお伝えしたいですか。

 

松也さん:歌舞伎の公演ではありますけれども、有田焼とか佐賀のみかんを使ったりとか、日本橋の老舗までも協力してくれている。本当に、ものすごくいろんな方から良くしていただいて、一つの公演を盛り立てようとしてくれている。「挑む」は立ち上げ当時、スタッフは歌舞伎関係以外の人で構成されていて、みんな歌舞伎公演なんてやったことなかったですし、ほとんど歌舞伎を見たこともなかった方達だったのに、何故か僕が自主公演をやりたいって言ったら、集まってきてくれたんです。「挑む」ってなんかそういう吸引力がある公演なのかもしれないなって思っています。今回コラボレーションでも、それこそ考えられないような沢山の方が協力してくれて、また新しいことに挑戦ができるということで、とても人との繋がりをすごく感じています。このコラボも一つの象徴だと思うので、絆とか愛とか人との繋がりというのを、こうやって形になれば、すごく良い物ができるっていうことが、伝えることができたらいいですね。

 

明日はインタビュー後編をお送りします。松也さんに「挑む」への想いを語っていただきました♪

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